法要は追善供養とも言われ、故人を追悼する仏教儀式のことです。残された遺族たちが法要を営み、安らかな成仏を願うことで、死者が無事に極楽浄土に住生することができるのです。
「法事」と「法要」の違い
「法事」は読経と焼香と会食
「法要」は読経と焼香
法要の覚えておきたい3つ意味
1、故人を供養する
2、故人に感謝する
3、自分を見つめ直す
葬式も法要も執り行う人たちの気持ちが一番大切です。
お坊さんに読経してもらっても、参列者が供養する気持ちがなければ意味がありません。
まずは、故人を供養し感謝の気持ちを持ちましょう。
その際、故人を含め周りにいる人間に支えられている事を再認識し、改めて自分を見つめ直す機会にもなります。
葬儀後の一定期間控えること
遺族が一定期間、故人の冥福を祈って喪に服すことを「忌服」といい、忌服期間を終えることを「忌明け」と言います。仏式では、四十九日までを「忌中」、一周忌までを「喪中」とすることが多いようです。
以前は、忌中では外出を控えたり、他人と会わないようにするしきたりなどもありましたが、現在は最長でも10日間前後で普段の生活に戻るのが一般的です。
忌中では、故人の供養のために控えた方が良いことがいくつかあります。
忌明けまでは、結婚式や祝賀会などの祝い事に参加するのは控えた方が良いでしょう。
喪中の期間であれば、差し支えありませんが、祝い事を主催するのは控えた方が良いでしょう。
法要の流れ
法要は、まず亡くなってから七日目の初七日に始まり、忌中の間は七日ごとに行われます。忌明けのあとは百か忌、一周忌、三回忌、七回忌と年忌法要を続け、一般には三十三回忌で弔い上げとすることが多いです。
その他、年忌法要を行わない場合でも、毎年の個人の命日や春秋のお彼岸、お盆などに、故人や祖先を供養します。
法要にもいろいろありますが、その種類によって招く人も変わります。下記の表を参考にしてみてください。
<下記の図は法要の種類と内容>
法要はやらなくてはいけないことではありません。
そのご家庭により考え方はさまざまです。
もちろん各法要でお坊さんに読経してもらうのもいいですし、仏様に手を合わせるだけでもいいです。
法要を執り行う方の気持ちがあればどんな形でも供養できます。