一日葬

あまり時間も費用もかけれない…そんな方にはワンデーセレモニーという選択も。

 一日葬はその名の通り1日で葬儀を済ませる儀式です。
 葬儀形式にとらわれない新しいタイプの葬儀で、規模としては家族葬と考え方が似ていますが、一日葬は「通夜は行わず、親族・友人などの本当に親しい関係者だけで、告別式と火葬を一日で行う葬儀形式」という枠組みです。
 一日と言っても法律で死後24時間経過しないと火葬できないため、亡くなった当日は近親者で故人との別れの時間を過ごし、翌日に葬儀(告別式)・火葬を行います。
 「ワンデーセレモニー」とも呼ばれ、仕事等であまり多くの時間が取れない都市部を中心に行われる方が増えてきています。

一日葬のメリット
● 遺族の身体的・精神的負担が軽減

 葬儀が1日だけなので、遺族の身一日体的・精神的負担が軽減されます。親族や故人の近親者への訃報の連絡、慣れない葬儀手続き、亡くなった悲しみ、色々と降りかかるものが大きい遺族にとって、負担軽減は大きなメリットと言えます。

● 飲食代・返礼品代などの費用を抑えることができる

 また、一日葬は通夜式がなく1日で終了するため、遠征の方の宿泊代や飲食代・返礼品代などの費用を抑えることができます。宿泊費・飲食代合わせて一人当たり相場で10,000円ほどと言われておりますので、そこの費用を抑えれるのは大きいです。
ただし気をつけなければならない点として、1日葬だからと言っても前日準備も含めるため、式場を借りる費用は2日分かかる場合もあります。

一日葬のデメリット
● 故人とゆっくりお別れする時間がない

 本来「通夜」を執り行うことにより、故人と最後の時間を過ごしたり思い出話に花を咲かせたりするものですが、通夜を行わないためゆっくりと故人とお別れの時間を過ごす余裕がなくなってしまいます。

● 参列したくてもできない方が増える

 日が落ちてから行う通夜と違い、葬儀は昼に執り行われることが多いので、忌引きを使って休暇を取ることができない友人などは参列できない可能性が増えます。

 
 葬儀とは昔から「三日戦争」と言われているように、亡くなられてから告別式が終了するまで、慌ただしい日が3日ほど続くと言われています。費用・時間などどうしても避けて通れない壁も多い現代だからこそ生まれてきた葬儀形式であると言えますが、何より一番大事なのは、故人との最後の時間を過ごすセレモニーであるということを忘れてはいけないのかもしれません。