なかなか頻繁に関わることのない葬儀社、選ぶポイントは?
高齢化社会を迎え、葬祭事業は成長産業と言えます。専門業者の他にも、暮石業者や仏壇業者、生花業、ホテル、鉄道会社、スーパーなど様々な業種が葬祭事業を扱っており、さらにはインターネットのみで実店舗を持たない営業を行なっている業者もいます。
信頼できる葬儀会社を見つけるためには幅広く情報を得ておく必要があります。なぜなら葬祭業は許認可や資格などは必要なく、誰でも始められる事業であるからです。
多くの方が病院で亡くなると思いますが、その場合病院から葬儀会社を紹介されると思います。しかし病院から紹介される葬儀会社は一般の業者に比べて費用が高くなる傾向にありますし、よくないところが多いようです。名の知れた大手の業者だからといって安心せず、しっかりと自分で調べて見極めるのが大事です。
葬儀社を選ぶポイント
葬儀会社を選ぶポイントとして主なものをまとめました。
● 料金が明確(見積書の明細がはっきりしている、詳しく説明してくれる)
葬儀の際で一番多いトラブルや不満が価格に関してです。プランに含まれる料金、追加でかかる料金などをしっかり確認しておきましょう。
● 細かい質問や丁寧に答え、希望を聞いてくれる姿勢かどうか
一方的な提案だけではなく、選択肢を提示してくれて希望をしっかり聞いてくれるかどうかは重要です。当たり前のように「もうどうせいつものこのプランでしょう」と言わんばかりの提案をし進める業者もいます。時間がない中で決めていくので妥協もしてしまう気持ちもあると思いますが、故人のためを思い、慎重に進めましょう。
● 施工した葬儀の記録を実績として見せてくれる
過去の実績をしっかりと見せてもらえるのは大事です。長年営業しているというだけで信頼感は高まりますが、実際行なった葬儀を確認し、希望にあっているかどうか見極めましょう。
● 規模が小さくても、地元の葬儀会社は要チェック
地元の小さな葬儀社も候補に入れておきましょう。小さな葬儀屋は地域の慣習にも詳しく、いい加減な経営をしていると長く続かないですし、小さいけれど長く続けているところというのはそれだけでも信頼性が高いです。
葬儀社との打ち合わせ
葬儀社が決まったら、担当者との打ち合わせを行います。
葬儀の方針を伝え、担当者のアドバイスを受けながら通夜・葬儀の詳細を決定していきます。
一般的な葬儀の場合
死亡した当日の夜:納棺・家族による仮通夜
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翌日:弔問客を迎えて本通夜
↓
翌々日:葬儀・告別式・火葬
家族葬の場合
死亡した当日の夜:納棺・近親者による通夜
↓
翌日:近親者による葬儀・火葬
↓
※2週間〜1ヶ月後にお別れ会・偲ぶ会など行う場合も
葬祭専門業者は家族経営から大企業まで規模は様々です。
10年以上前ですと、冠婚葬祭相互会への依頼が半数を占めていましたが、現在は葬儀会社への依頼が全体の7割を超えています。形式にとらわれない葬儀、小規模な葬儀など、葬儀会社側が利用者のニーズに合わせて柔軟に対応してきています。
大切な方が亡くなられて悲しみに浸る暇もなく、お忙しい中葬儀の準備に追われている方も多いと思いますが、故人とのお別れのセレモニーを思い出深いものにしていきましょう。