葬儀の流れ(仏式)|弔問者編

葬儀の流れ 弔問者編

1、危篤、臨終の知らせを受けたら駆けつける

危篤を知らせるのは親戚や特に親しい友人に限られます。連絡を受けたらすぐに駆けつけましょう。服装は普段着で問題ありません。
遠方から危篤を知らされた時は喪服の用意をしていきましょう。その際、準備していることが知られないように注意しましょう。

2、故人との対面のしかた

故人との対面は勧められなければ慎みましょう。
弔問に訪れた際、遺族から勧められない限り、故人との対面は慎むのが礼儀です。
服装は地味な平服で弔問します。この時は香典は持参しません。

3、お悔やみのことば

お悔やみは忌みことばに注意しましょう。
遺族と顔を合わせたら、話し込んだりせず短くても相手を配慮しお悔やみのことばを述べるようにしましょう。白布は遺族が取るものなので注意しましょう。

お悔やみのことば例

・「この度は誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。」
・「悲しいお知らせに信じられない思いでございます。心からご冥福お祈り申し上げます。」

4、香典を用意する

故人との関係や自分の年齢に応じた金額と、故人の宗教、宗派に応じた不祝儀袋を用意します。香典のお金に新札は避けましょう。香典の中身は入れ忘れないように注意しましょう。
香典は通夜、葬儀、告別式に持参しましょう。受付があれば受付に、なければ遺族に直接渡すか祭壇に備えます。

金額の目安

5、供物、供花を送る

故人との関係に応じて、供物や供花を送ります。供物は故人に供える品物、供花は花をいいます。供物や供花を送る場合は、置き場所の都合があるので、事前に先方や葬儀会社に確認をします。
花輪は、葬儀を担当する葬儀社に、生花は生花店か葬儀社に依頼します。
供花に選ぶ花は、白に限らず黄菊や胡蝶蘭、ピンクなどの淡い色を加えるのが通例です。故人の好きな花があれば加えても構いませんが、原色や棘のある花は避けましょう。

喪家が贈り物を辞退する例

・「ご供物、ご供花の儀はご辞退申し上げます。」は供物、供花は送らないようにします。香典は持参しても構いません。
・「ご厚志ご辞退申し上げます。」は供物、供花、香典も受け取らないという意味です。

6、通夜に参列する

故人が親族や親しい人の場合は、通夜に出席します。午後6時から7時ごろに始まるのが一般的です。
服装は地味な外出着でも構いません。本来、喪服とは喪に服する人のものなので、一般参列者の場合、地味な外出着程度で構いません。通夜では喪服ではなく略礼装にするのがマナーです。

受付での振る舞い

1)「このたびはご愁傷様です。」と受付の人にお辞儀をしましょう。
2)ふくさかから不祝儀袋を取り出し、ふくさを手早くたたみその上に香典を乗せて差し出します。
3)香典を渡したら記帳して一礼します。
※代理人の場合は、出席できない本人の名前を記入し、自身の名前は(代 山田太郎)と書きましょう。

7、葬儀、告別式に参列する

遺族、親族や親しい人に加えて、故人にゆかりのある人が出席するのが告別式です。男性は黒いスーツ、女性は黒無地のワンピースなどを着用します
故人とそれほど親しくない場合は、通夜ではなく告別式に参列します。

出棺時

出棺はできるだけ見送るのがマナーです。コートなどは脱いで腕にかけ、出棺の際は合掌や黙礼をして見送り冥福を祈ります。

火葬場

火葬場へは、遺族と近親者のみが同行するのが基本です。遺族から火葬場への同行を求められた場合、できるだけ同行しましょう。火葬の後、精進落としに招かれた場合は出席して時間が来たら早めに辞去しましょう。

辞去の挨拶例

・「おさみしくなりましたが、私もできるだけお伺いするようにいたしますので。」
・「お疲れでしょうから、お身体を休めることに専念なさってください。」