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札幌市の最新葬儀事情!本当に家族葬は増えてるの?

テレビやインターネットで目にすることが多くなった「家族葬」ですが、実際札幌市内で葬儀を行う場合はどのような葬儀が主流なのでしょうか。

依頼者の約7割〜8割の方が家族葬を希望

 札幌市内では、ほぼ全ての葬儀会社で「家族葬」という名目(またはそれに類似する名目)のプランが出ています。
 そして現状、依頼者の約7割〜8割の方が家族葬を希望しています。
 若くして亡くなり友人知人などが多く参列する場合や、会社を経営していた方で仕事関係の弔問者が多い場合は、通常の大きなお葬式をあげることもありますが、全体の1割程度です。
 また、ご自宅で簡易的な葬儀を行う場合や、病院から直接火葬場に送る場合などが全体の2割ほどだと言います。

なぜ家族葬を選ぶ人が増えたのか?

 家族葬のページのメリットデメリットのところでもあげましたが、家族葬は費用を抑えれるという意見と裏返しに、その分香典をいただけることが少なくなるので、結果的に費用が高額になるという話も実際札幌市内で聞かれます。
 それでもやはり「誰が来てくれるか、どれだけ来てくれるかわからないし、やはり故人とゆっくりお別れしたい」という意見が多く、家族葬が増えているのが現状です。
 世間体を気にされる年配の親戚がいるのでなかなか希望の家族葬にできない、という声も消えてはいないようですが、着実にこの新しい葬儀スタイルは定着しつつあります。

家族葬の規模と相場

 家族葬といっても、家族という枠組みの規模も(親兄弟のみ、親戚を含む、等)、葬儀会社によって費用も様々ですが、札幌市では概ね20人前後の小さな葬儀の場合30万〜70万ほどで執り行うことができます。
 葬儀会社のプランには斎場の利用料が含まれていないプランが多く、斎場によって利用料も変わってきます。また、葬儀会社と提携している斎場の場合は通常の半額程度で済む場合もありますし、中にはプラン内に斎場使用料も含まれており、実質斎場利用料無料のところもあります。ですがその場合の多くは、エレベーターがない、バリアフリーではない、場所が限られてるなどの条件も付いて来るのでしっかりと確認することが必要です。

葬儀社との打ち合わせに費やす時間は?

 葬儀を行う際、悲しみに浸る時間もなく手続きに追われるとよく聞きます。では、実際のところ葬儀会社との打ち合わせにはどれくらいの時間を要するのでしょうか。
 故人が亡くなられてから葬儀が執り行われるまで多くの時間はありません。ですので葬儀社によって多少異なりますが、平均で1時間〜2時間ほどの打ち合わせで決定していきます。時間が取れる場合、実際の斎場まで見学に連れて行ってもらえたり、より多くの事例を紹介してもらえる葬儀社もあります。

北海道の葬儀の風習

全国各地域で風習や慣わしが異なるため、葬儀の「当たり前」も様々です。
札幌の葬儀会社を探している方々は、札幌に居住されてる場合も多いと思いますが、北海道の葬儀に関わる特殊なしきたりをご紹介します。

香典に領収書が出る

 北海道以外の方が北海道の葬儀に初めて参列した場合、必ずと言っていいほど驚かれるのが香典の領収書ではないでしょうか。
 香典をいただいた方の目の前で中身を確認させていただき、その場で領収書を発行します。但し書きも「香典代」となります。

記帳をしない

 札幌で執り行われる葬儀には、「記帳」はありません。
 参列者の管理は、基本的にいただいた香典の裏面に住所・名前・金額が記載しているので、そこを控えるのが一般的です。

祭壇の前で親族一族の記念写真を撮影

 これは北海道のみならず他の地域でも行なっていることもあるそうですが、結婚式と同じように葬儀でも親族が集まる記念で写真撮影をします。
 多くの親族一同が集まるのは「生まれた時」「結婚した時」「亡くなった時」とよく言われますが、北海道は広大でなかなか地方から多くの親族が集まる機会がないので、記念撮影を行うことは主流になっています。

香典返しはなく、即返し

 領収書を受け取った際に海苔やコーヒー等が渡されるので、それが香典返しのようなものになります。
 香典金額に関わらず参列いただいた方、参列できずに別の方に預けていただいた場合にも、500円〜1500円ほどの品物をお渡しします。「即返し」「即日返し」と言われ、本州とは違い「後返し」「後日返し」は行いません。
 北海道は昔から”お互い様の精神”が強く、葬儀はお金がかかるものだからお返しは最低限で!、という文化が根付いています。

新聞に訃報が掲載される

 有名人が亡くなった場合は新聞のおくやみ欄にて訃報が掲載されますが、北海道では一般の人が亡くなった場合でも新聞に訃報が掲載されます。
 北海道は非常に土地が広く親族が道内に住んでいたとしても場所が遠く知らせが届かない場合もあります。ですので、新聞のおくやみ欄に一般人でも掲載されるという流れになったと言われております。

葬儀の前に火葬

一部地域ではありますが(北海道だと道南に多い)、葬儀の前に火葬が行われる地域があります。これには色々な説があります。
(1)山間部に住んでいる場合、獣に遺体を食べられることもあるので先に火葬という風習の残り
(2)昔は地方によって参列者が揃うのに数日かかり、すぐに腐敗が進んだので先に火葬という風習の残り
(3)1954年9月26日に発生した台風による洞爺丸沈没事故で死者行方不明者あわせて1155人に及び、そのため火葬を急がなくてはならず、その風習の残り

 現代でも残っている昔ながらの風習を大切にしつつ、時代とともに変化していく葬儀の形式も受け入れ、若い方も年配の方も故人とのお別れの時間を納得いく形で進めていくのが、やはり一番いいのではないでしょうか。